今年は漁業体験!

こんにちは。瀧口です。野外実習のお知らせ その2 です。

ガリレオサイエンス教室では、野外(その場でしか感じられないもの)での体験活動も非常に重要であると考え、年に数回「野外実習」をおこなっています。

※ガリレオサイエンス教室にお通いでない方も、ご参加可能です。

今年の宿泊の野外実習は、漁業にしました!

私が自分で体験をして、これなら! まちがいなく! 魂をゆさぶる!! 人生を豊かに生きるためにすばらしい影響を与える!! と確信したものです。

ふるってご参加ください!

 

『 漁師さんと行く漁業体験 ~本物の命に触れ、感じる~ 』

若狭の海で、地元漁師さんと漁業体験をします。定置網漁と地引き網漁です。

薄闇の漁港。ライフジャケット。生活の場であり仕事場でもある漁船での、漁師さんの出航前の緊張感。エンジンの音。揺れ。昇る朝日。つかの間の、ゆっくり流れる時間。風、振動。カモメの姿と鳴き声。せわしなく動く漁師さんたち。見慣れない機械、道具。怒号。向こうにも船。網をたぐり合図を送りながら距離を詰める。喧噪。巻き上がる網。魚。魚。見たこともない種類の魚。床に落ち、踏みつぶされる無数の小魚たち。ついばむカモメ。におい。氷。絞められる魚。イカが目の前でさばかれる姿。刺身。帰港後の港での無骨な選別作業。スーパーでパックで売られる魚、家や給食で食べる魚。今、目の前の魚。普段の自分が食べるまでの、生の姿。

「生きる」って何でしょうか。「命」って何でしょうか。教わるのではなく、自分の心で感じましょう。

定置網漁の魚は刺身と、自分でさばいて干物にします。干物はお土産として家に持ち帰ります。地引き網の魚はバーベキューでいただきます。磯に棲む生き物の観察もおこない、海に生活するすべての生き物の命を感じる二日間とします。


 真剣勝負の現場です。

日程:2017年8月16日(水)~8月17日(木)1泊2日
集合:京都駅八条口(8:20集合 18:15解散)
対象:小学2年生~中学3年生
料金:28080円(税込)
定員:28名

【8月16日(水)】
8:20 京都駅八条口集合・貸切バス
11:30 松原海岸 着  地引き網漁・バーベキュー
15:30 海浜自然センター 見学
17:15 福井県立三方青年の家 着 → 夕食・入浴・就寝

【8月17日(木)】
3:50 福井県立三方青年の家 発
4:30 世久見漁港 定置網漁 出航
7:00 帰港 仕分け作業見学
8:00 宿舎にて朝食
9:00 世久見漁港にて干物作り ※漁師さん指導 1人3尾
11:30 宿舎にて昼食
13:00 磯の生き物観察 ※海浜自然センター職員さん指導
15:00 干物回収・バス発
18:15 京都駅八条口着・解散

定置網漁というのは、漁船に乗って、あらかじめ網が貼ってある場所へ移動して、その網の中を泳いでいる魚を集めて獲る漁法です。網はまたその場に置いておきます。今回は漁船に乗って漁の現場を見せてもらいます。すぐ隣で漁師さんが作業することになります。目の前に魚が揚がってきます。

漁師さんの普段の漁にお邪魔させてもらう形です。魚の一部は刺身や干物作りにいただきます。

干物作りは、漁港で漁師さんに教わりながら行います。1人につき3尾です。
持ち帰って家族でいただきましょう。

地引き網というのは、海の沖合(海岸)に網を張って、漁船でぐるっと沿岸に網を回して最後に引き上げる漁法です。今回は引き上げるときの網を手で持って、引っ張ります。
今回地引網で獲れた魚はバーベキューにしていただきます。※バーベキューにはほかの具材も用意しています。

海浜自然センターは、ちょっとした水族館のようなところです。エサやりやタッチプールがあります。今回はここの職員さんに磯の生き物観察の案内をしていただきます。

福井県立三方青年の家というところに宿泊します。ホテルや民宿ではありません。自分でベッドメイクをしたり、掃除をしたりしてもらいます。自分のことは自分でしましょう。

今回のこの企画は、各方面にいろいろ無理を言って実現しました。
観光協会や体験を斡旋している団体の正規ルートで話を通そうとすると、組めませんでした。1つの地域では組めない内容だったためです。
今回私がしたかったことは、海に棲む生き物の命を感じることです。
たとえば自分で漁をして、その獲れたものをさばいて、食べる、というものです。
絶対に漁船には乗りたい。その獲ったものを、さばいて、食べられる場所。
地引き網漁もできて、磯の生き物も見られる場所。見るだけでなく専門家の指導付き。

それくらい当然のようにすぐ見つかると思っていたのですが、意外と無くて。1つ2つはあるけれど、全部そろっている地域が無かったのです。(距離的には近くても行政区がちがうと案内してくれない)
ですので自分で直接交渉しました。

自分が生きているこの世界の、海水浴で行ったことのある海。海の中に、魚が泳いでいて、その魚を、網でつかまえて食べる。
魚は、スーパーで売っている。そのスーパーに行くまでの姿。すぐそこの、海。自分と、世界は、つながっている。
海を汚したら、ダイレクトに自分の食べものが汚れる。その感覚。

自分で、さばいて、食べる。先ほどまで生きていた、命をいただくという感覚。普段自分が食べているものも、じつは命なんだという意識。

そして漁の現場。
漁で船に乗っていると、すぐそこが、海なわけです。落ちると死ぬかもしれない。しかもエンジン音がかなり大きいので怒鳴るような声で話したり、忙しいときはめちゃめちゃ忙しいですし漁は一人でできる作業ではないのでちょっとの不注意やミスで他人にえらい迷惑がかかるわけです。気が立ってます。そういう現場。きれいごとばかりではない現場があることを知る。1cmとかの小魚が船の床で100匹?1000匹?くらいびちびちはねてますが誰も気にしない。1匹1匹避けるわけもなく、踏みつぶしていく。カモメは食べていく。というかカモメじゃまですし。そういう、その場にいると「命は大事にしましょう」とか言っていられない世界がある。それを、感じてほしい。(私も、すべての人がお互いに思いやりを持てる世界を作りたくてこういった活動をしていますが、いやー、実際問題なかなかそうも言ってられない世界があるなぁーと実感したところです。(しかしそれでも、やるという決意をしたところです。))

そしてせっかく海に行くので、普段は絶対に見ない磯の生き物。ウミウシ(時期的にあまりいないかもですが)やヒトデ、カメノテや海藻を、見てほしい。ぬるっとぐねっとしたやつらに触ってほしい。タッチプールとかの整ったやつだけじゃなくて、リアルな現場の、生の、きれいなものばかりじゃない世界に触れてほしい。クツの中に砂とかが入ってじゃりじゃりになってほしいわけです。

海水浴もすばらしい体験ですので、海水浴の時間も考えたのですが、海水浴は家族で行けるじゃないですか。
ガリレオサイエンス教室でしなくて良いのですよ。
観光協会などは、箸づくり・和紙すきなどの工芸品や、サイクリングとか勧めてくださったのですが、それは今回の目的ではないのです。

3:30などの漁船に乗る時間にカギをあけてくれる宿舎探しを含めて、すべてに都合のつく日程は本当は無かったので、三方青年の家の担当の方や漁師さんや海浜自然センターの職員さんのご厚意によって実現しました。

正直、これだけの内容をそろえられるのは今年だけかもしれません。
お盆直後の、すでにご予定がありそうな時期で大変申しございません。
どうぞ、この機会にお申し込みください。

お待ちいたしております。

☆よくある質問

Q.ガリレオサイエンス教室生以外の人も参加できますか?

A.はい。できます。どなたさまでもどうぞ。

Q.こういうの参加させるの初めてで心配なのですが、一人でも大丈夫なものですか?

A.はい。大丈夫です。 6~7人に1人の割合で大人のグループカウンセラーをつけ常に目を配りますので、1人ぼっちでしんどいということはありません。
初めての場所でも知り合いを作ったり友達を作ったり自分を出したりできるようになる。というのがガリレオサイエンス教室が目指す成長です。『常に失敗しない安全な場所(友達がいるとか親がいるとか)』にばかりいると、未知の世界に進んでいける、自分はどこに行っても大丈夫! という人間に成長しませんので、不安なお気持ちは分かりますが、お子さんのために是非、今のうちに未知の場所に放り込んであげてください。こちらは受け入れ、フォローをいたします。お任せください。

Q.対象学年が小2~中3など幅広いですが、うちの子は小2ですがついて行けますか?

A.はい。大丈夫です。その学年に応じたことをいたします。学年が同じまたは近い子同士で班分けをし、活動時は班ごとに行動いたします。グループカウンセラーもその学年に応じた対応をいたします。ですので指示が早くて何やってるか分からない、ということはありません。

Q.暑い時期に野外での活動なので、熱中症が心配なのですが何か対策はされてますか?

A.はい。対策をしています。暑い日差しの中で活動する体験もお子さんの楽しい思い出となり情緒を育む上で大切な経験と考えておりますが、無理をして熱中症になってしんどい思いをするのはつらいですので、対策をいたします。
今回で申しますと、いずれの活動場所も、近くに屋根のある避難場所がございます。漁船にも屋根のある座れるスペースがございます。(漁船に乗るのは早朝ですので大丈夫かと思いますが。)基本海辺で活動いたしますので足に水を浸すだけでもよさそうですが、小まめに休憩時間をとりお茶を飲んでもらう、お茶の補給は随時できるようにする、アメを配ってなめてもらう、などいたします。
ただ、こちらも気をつけますし無理をさせないようにしますし対策もしますが、何をしても体調不良は起こりえます。ですので「絶対に、熱中症にしないでくれ!」という方は、参加をご遠慮ください。

Q.こういうツアーって、何年くらい前からやってるのですか?

A.2000年からやっておりますので、17年前からやっております。漁業体験は、過去に越前松島海岸でもやったことがございます。そのときは磯の生き物観察、地引網→バーベキュー、水族館というプログラムでございました。今回の漁船に乗る定置網漁体験をしてくださる世久見漁港の組合は、いろいろな団体を受け入れている実績のあるところですし私も下見で乗っておりますので信頼できます。

Q.申し込み後にキャンセルした場合、キャンセル料はかかりますか?

A.はい。以下の規定に基づき、キャンセル料を頂戴いたします。
実施日の
11日前まで……0円(ご返金が生じた場合、手数料として300円のみ頂戴いたします。)
10日前~8日前……1000円
7日前~2日前……参加費の30%
前日……参加費の40%
当日出発時間前……参加費の50%
当日出発時間後……参加費の100%

お申し込みは、コチラ

お待ちしております!

瀧口