2017年8月16日(水)~17日(木)漁業体験実施報告

こんにちは。瀧口です。

昨日までの1泊2日で行ってきました野外実習「漁師さんと行く漁業体験 ~本物の命に触れ、感じる~ 」の実施報告をいたします。

とりあえず、やって良かったです。

企画から交渉から準備から大変でしたが、いいものができました。

 

【1日目】

バスに乗って福井へ。

バスレクなどしつつ現地へ。

まずは地引き網漁を体験しに、敦賀市にある松原海岸へ行きました。

着く直前は小雨が降っていました。

よいせ!

300mくらいある網をひっぱりました。

獲れてるかな?

うーん。期待ほどではない。

大きめのマダイ(真鯛)がいました。プラスチックも獲れました。

鯛が獲れて良かった。(大人の心の声)

海に網を入れて引く。

これだけで魚が獲れることを学びました。

 

世の中あまりかんたんにうまくはいかないことも学びました。

バーベキュー会場で、お昼をいただきます。

先ほど獲った鯛であら汁を作っていただきました。

鯛も含めて他のお魚も、から揚げにして食べました。新鮮でおいしかったです。

 

少し時間に余裕があったので、浜辺で遊びました。

暑いけど、元気です。

濡れる予定では無かったクツを濡らしてしまった子、多数。(笑)

 

そして、若狭町にある「海浜自然センター」というところに見学に行きました。

磯の生き物ふれあいコーナー。

ドクターフィッシュ。

宿泊は、同じく若狭町にある「三方青年の家」です。

館の方に施設の利用方法を聞きました。「自分のことは、自分でやる。」

食事の配膳をしたり。

 

いただきます。

掃除をしたり。

 

お風呂に入って、1日目のまとめをして、休みました。

 

【2日目】

朝3:15に起床しました。

まだ寝てますが。

シーツとまくらカバーを洗いカゴに返却。

暗い中、バスへ。運転手さんがお疲れさまです。

港に着きました。この船に乗ります。

カメラでは空が少し明るく見えますが、実際はまだ暗いです。

 

4:30に出港です。そのとき、港じゅうに鳴り響くサイレンがなりました。

出港を知らせるものなのでしょう。でも、不安になるような音でした。

きっと、船出はいつでも危険と隣り合わせで。だから毎日のことでも、気持ちがゆるまぬように警戒を思い出させる音。港で待つ人にとっては、いつも祈るようなものがあるのだろうなと感じさせました。

 

 

味見用に、その場でさばいてくださいました。

あまくてコリッと弾力のある、おいしいタイとサワラでした。

 

刺身はみんな気に入ったようで、なにげに結構食べていました。

 

港に帰ったあと、荷揚げと仕分けの作業の見学をしました。

クレーンで魚を釣り上げて大きな箱に移し替えています。

漁師さんたちは、出港からずっと阿吽(あうん)の呼吸で仕事をやっていました。あまりしゃべらないのに、お互い意思疎通して役割分担して進んでいるのです。共同体というか、大きな生き物みたいでした。

宿舎にもどり、朝ごはんです。

 

宿舎の野外炊さん所に漁師さんにお越しいただき、干物作りの指導をしていただきました。

塩をまんべんなく振ったあとは、30分ほど置きます。

これで夏場で5時間ほど乾かせば、干物の完成です。

 

そして館内の掃除をして、昼食。

記念に集合写真。魚がぴちぴち跳ねる姿を表現しました。

 

最後に、1日目に行った海浜自然センターで「磯の生き物観察」をしました。

職員さんによる観察する上での注意の説明。

海浜自然センターの裏手の海岸で観察です。

わりとガチなやつです。

見つかった生き物を、センターの人が解説してくれました。ウニとか生で動いてるところなかなか見ませんものね。

 

シャワーを浴びて着替えて、干物を回収して帰ります。

干物が予想外に乾いていなかったので、氷の入った発泡スチロールに入れて移動しました。

もしまだ食べていなければお早めにどうぞ。

 

帰りは湖西道路が混んでいて、18:15到着予定のところ、19:00に到着しました。

ご迷惑をおかけしました。

 

という感じの2日間でした。

魚を捕まえて食べたり。漁の現場を見たり。自分でさばいたり。

そういう経験を通じて、普段食べているものがどこから来ているのか。どうやってやってきているのか。生き物を食べているけれど、私たち人間と、その普段食べている生き物とは何がちがうのか。料理は普段の生活ではお子さんはしないけれど、生き物の命をいただくことは、日常の身近なものである。料理も、やってみれば意外とできるし楽しいものだ。姿はちがえど、生き物はみんな、生きている。私たちと同じ命を持って、生きている。

そんなことを知り、実感して欲しいなと思いこの野外実習を企画しました。

大人が気合を入れて企画しても、お子さんはそんなことは気にせずただ「おー」っと参加するのでどこまで伝わってるのかと不安にはなります。ただこれは、言葉で伝えても伝わらないもの。「感じないと分からないもの」です。今回お子さんがそれぞれに感じた経験が、大人になるまでも、大人になってからも、生きてくるものだと確信しています。

優しく、強い人になるように。

 

以上です。長くお付き合いくださり、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

ガリレオサイエンス教室 瀧口幹浩