ガリレオサイエンス教室が目指すもの

こんにちは。瀧口です。

以前に載せた記事を再投稿します。理念の部分です。

ブログに載せてもすぐに過去の記事になってしまうので専用のページをつくらなくちゃですね。

とりあえずは今ここに。

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これまでガリレオサイエンス教室の表題? というのでしょうか。 タイトルの上につけていた文言は

『考え抜く力と 自分にも人にもOKを出せる強さを育む理科実験教室』

でした。 これを、このたび思うところがあって変更いたします。

今後は……、ジャカジャーン!

『人生を自分らしく豊かに生きる力を育む理科実験教室』

です。

 

で、これに込めた想いをガバッと書きます。

推敲せずに書いたものですのでまだ整っておりませんが、 想いを受け取っていただけたらと思います。 (ラブレターを見られるときのような心恥ずかしさを感じています。)

例によって長いですが。

どうぞ。

 

『人生を』 ガリレオサイエンス教室は、その場を楽しんで終わり、の理科実験教室ではありません。 その授業での体験が、その後の人生に役立つための体験として実施しています。 自分は世界に受け入れられているという感覚、 失敗しても大丈夫、 世界は面白い、 考えるって楽しい。人と一緒におこなうって、むずかしい面もあるけど、楽しい。大きなことができるようになる。充実している。 そんな体験が、その後の人生を力強く生きていくための土台となります。

『自分らしく』 人生は、自分のものです。 人と嗜好がちがっていて、OKです。 音楽が好き、スポーツが好き、美術が好き、人を助けるのが好き、笑顔にさせるのが好き、おいしい料理を作るのが好き、おいしい農作物を作るのが好き、人にものを届けるのが好き。 いろんな自分の嗜好があって、「自分にとってどうだろう」、というものを自分の心に聞いて、 感じ、表現することが、何よりも大切であると考えています。

『豊かに生きる』 人生に意味はありません。1億年後にはおそらく人類は滅亡しているでしょう。 人類が仲良く生きたとしても、50億年後には太陽が膨張して地球を飲み込むでしょう。 それを回避したとしても、150億年後には宇宙全体が冷たくなって、終わるでしょう。 それを回避したとしても、生きることに、何の意味があるのでしょうか。 恐竜が生きたことに何の意味が? ゴキブリは今も生きています。何の意味が? でも、生きるんです。意味がないかもしれない。だから、自分で意味をつくるんです。 楽しんで生きたら良いでしょう。幸せだ! と感じて生きたら良いでしょう。 あー、生まれて来て良かった! 最高! と思って生きたら良いでしょう。 人生に意味はないかもしれない。でも、自分はその限りある人生を、幸せいっぱいに感じて生きてやるんだ!

で、幸せを考えるときに。 意味がないからしない、時間がないからしない、時間を無駄にすることはしない、では、 生きている意味がありません。 無駄こそが、人生。 寄り道して、発見して、楽しむことこそが、人生。 突き詰めるのも楽しい。 突き詰めても、意味がないかもしれない。 野球の球を時速160kmで投げる剛腕投手になったところで、 意味がない。 ボールを投げて、バットで打って、やんややんやする、ゲーム。 なんなの?それ。 陸上で、100mを10秒切る、とか9.8秒、とか。 早く走ったから、何のなの?それ。意味あるの? 車の方が速いし。

きっと、何をしても、意味はない。 でも、そこに打ち込むことに充実感がある。幸せがある。 研究してこの世の謎を解き明かしたとして、だから何なの? 知的好奇心を満たすだけじゃん。便利になった。として、だから何なの? 楽だから何なの、苦労したから何なの?

べつに、意味はない。でも、自分は、感じるんだよ。 苦労したくない! とか嫌だ! とか楽が良い! とか幸せだ! とか。 自分が、そう、感じる。 だから、意味があるんだよ。

意味は、自分が、決めるんだよ。

人が苦労してても、自分がそれを知って、何も感じなかったら、意味はないんだよ。 人が苦労してて、自分がそれを知って、自分がその人の苦労を思いやっていたわることができたら、そこでその人の苦労の、「自分にとっての」意味が生まれるんだよ。

生きることの意味は、自分が決める。 その人生は、意味はないものでも、意味があるように感じる。 何気ないものにも、感じ入る心。それが豊かだということ。 自分の考えとちがうものでも、受け入れる心。それが豊かだということ。 人生は自分一人でも、生きていける。他者と関わらない生き方もできる。 でも、一人よりも人と接して生きていく方が、喜びは大きくなる。それが豊かということ。

自分が人生を懸けるほど興味のあるものを見つける。 自分が人生を懸けるほどの興味のないものでも、その人にとって人生を懸けるほどのものを見て、感じ入る。その人の苦労やよろこびを 推し量ることができ、感動できる。それが豊かであるということ。 自分が人生を懸けるほどのものがまだ見つからなくても、あらゆることにアンテナを張って、探し、悲しみ、喜び、感動する。それが豊かということ。

体験活動を通して、楽しさやむずかしさ、充実感、苦労や達成感を感じて、世の中に希望を感じて、豊かに生きられるようになってほしい。

『力』 豊かに生きる力。 力というと、たくましいもの、表に見えるものに目が行く。が、 力を得るためには、その土台となる目に見えないものも必要。 その中でも大切だと思うのが、「自分は自分で、大丈夫」という確信。 いわゆる自己肯定感。 自分は世界に受け入れられている。 自分は完ぺきではないかもしれない。でも、大丈夫。失敗もするだろう。でも、大丈夫。 自分は、ここにいて良い。 自分には、価値がある。 本当は、価値なんてないかもしれない。でも、いい。価値が「あることにする。」 そう自分で、思う。信じる。自分で思った者勝ち。 価値がどうこう言い出したら、何も、価値なんて無い。 この世に価値があるものなんて一つもない。 ダイヤモンドに何の価値が? きれい。だから何? きれいであると、何の価値があるの? いや、みんなにチヤホヤされるでしょ。 チヤホヤされると、いいの? チヤホヤされると、だって、いいじゃん。うらやましいじゃん。 そう、チヤホヤされると、いいよね。うらやましいよね。そう「感じる」よね。 そう、いいなーと「感じ」たら、それが価値。 価値のあるものというのは、いいなーと「感じ」るもの。 絶対的な何かがあるわけではない。「感じ」るかどうか。 なら、自分には価値がある。と「感じ」ればそれは価値がある。 自分には、価値があると、「感じ」る。それでOK。他の人の評価軸は、関係ない。 自分にとって、どうであるか、が必要。 自分は、価値があると自分で感じた方が、人生を豊かに生きられると思う。ので、 自分には価値があると、思うことにした方が得です。思うことにしましょう。 「自分には価値がある。」

自分には価値が無い、と思って生きることもできますが、 どっちの方が良いですか? どっちの人生の方を歩きたいですか?

自分には価値がある、と思って生きていきたいな。 自分には価値がある、と思って生きることにしよう。 そう思えるような体験を、理科実験教室で、していきます。

それが、自己肯定感。 周りが知識や行動で感じ「させる」のではなく、本人がそう感じ「る」。

自分に価値がないと思う人が、他の人を大事にできるわけがないですから。

自分が、本当に大切にしているものがあるときに初めて、 人にも、本当に大切にしているものがあると理解できて、それを慎重に、 丁寧に扱える。本当に大切なものとして、大事にできる。

自分に大切にしているものがなければ、 人が大切にしているものを理解できない。言葉では分かるけど、実感としては 分からない。

心構えが、ちがう。自分の価値を実感している人は、心からの自然な行動として、 あらゆるときに人を大切にできる。人が見ていないときでも、自分に関わりが ない見えない相手にも、できる。

もちろんただ甘やかされた、人の気持ちを考えられないボンボンに育てるのではなく、 いけないことはいけない。ダメなことはダメ。と毅然(きぜん)と伝えていく。 叱るべきときは、断固として叱る。(叱るというと怒鳴るようなイメージを 持つかもしれませんが、そうではありません。毅然と伝える、いけないことは、 絶対に許さない。という感じです。怒るとももちろんちがいます。)

自分には価値がある。それと同じように、他の人にもそれと同じだけの価値が あるということを心のレベルで体感する。

優れている必要はない。あるがまま。

自己肯定感を持って、その後、その上で知識や技術を身につけていく。

人と仲良くする。 自分の感情をキャッチする。 自分の思っていること、感じていることを言葉にまとめて、表現する。 人の感情を、表情や行動から読み取る。 やりたいことがあったら、試行錯誤して、解決に向けて取り組む。 自分はできる! と信じる。 表現力、コミュニケーション力、振り返る力、人と仲良くする力、 誠実であること、やりぬく力、自分を信じる力

そんな力を持つ。

『育む』 人間には本来、いろいろな力が眠っている。 すべての可能性は、既に持って生まれている。 それを、自分で育む。 だれかによって与えられるものはきっかけにすぎず、そのきっかけをつかんで、育つのは、自分。 だから、育てるという言葉ではなく、育む。 他者を育てるのではない。他者を育てるなんてできない。育つのは、その本人。 成長を信じて、ガリレオサイエンス教室はよりそい、愛し、慈しみ、きっかけを与え続ける。

そして提供する私たち自身も、成長し続ける。

 

以上です。長文をお読みくださり、ありがとうございました!

ガリレオサイエンス教室 瀧口幹浩