授業報告(2024年7月)

こんにちは。ガリレオサイエンス教室の三宅です。

月一ブログ、発信いたします。【8月26日発信】

今回は、コペルニクス(小1)クラス、テーマは「オリジナルペンをつくろう」です。

熱湯につけるとやわらかくなるつぶつぶのプラスチックをペン軸に巻きつけて、オリジナルのペンを作りました。

まずは、前に来てもらいます。
使うのは、プラスチックの白い粒です。素材の紹介です。その粒をお子さんの手に何粒かのせます。見た目や手ざわりを感じます。「これで?」「お米みたい!」「まるい形? ……ん、ちょっと細長いー」「ちっちゃいー」「うわ、ひとつ落ちた……」など、さまざまな感想がでます。これから使うものに興味がわきます。

こちらで作ったオリジナルペンも見て、触ってもらいます。「ほんとうに書けるー」「これなんのかたち?」と、これから作るものがどんなものなのか、具体的になります。この小さい粒で作るとして、どうやってペンにしていくの? と疑問も出てきます。

粒をお湯に入れてみます。
わりばしで取り出して、触ってみます。
「透明になった!」「やわらかくなってる……?」と、目の前で起こることにお子さんは素直に反応します。
やりたい! と、これから自分で作ることに興味を持ち、自分ごととなります。

まずは入門編ということでキーホルダーを作ります。
ハートや星などの型に押し付けてうすくのばし、ドリルで穴を開けて金具をつけます。プラスチックをやわらかくする要領を覚えるとともに、小物をかんたんにつくれることの喜びと感動を味わいます。

ポットからお湯を入れるやり方を伝え、お子さんにやってもらいます。
お湯が出てくるところを想像してビーカーを置きます。たまにお湯を出してみたら、置く場所が違うこともあります。それもお子さんは、自分で見て、しっかり修正します。こちらはあぶないようであれば、声をかけますが、基本的には口を出さず見守ります。お子さんは自分で考えて、あぶなくないように工夫します。

(ここらへんにかなー)

ポットを押して、お湯を出します。自分で注ぎます。
 
(いいかんじ、100の線まで……、できたー)

お湯の入ったビーカーも自分で机に運びます。

(上を持って、そーっと!)

お湯の中に粒を入れます。

(こぼれそー、おっいけた!)

色もつけます。赤・青・緑・黄・黒です。お湯に白い粒と一緒に色がついた粒を2粒入れます。お湯から出して、こねます。色が全体に混ざっていきます。自分で色も選びます。

(何色にしようかな、あかー! 1つ2つ……ちっちゃい、なかなかつまめない……おっとれた、やったー)

 

キーホルダーにする型も自分で選びます。どれにしようか悩みます。
自分で決めた型にやわらかくしたプラスチックを押し込んでいきます。やってみると、全体に広がらなかったり、うすいところと分厚いところができたりします。自分が気に入らなかったら、お湯にもどしてやわらかくして、やりなおしもできます。何回かやるなかでお子さんはコツをつかみます。そのうちできるようになることを何度も体感して、これからのはじめてのこともどうにかなるでしょっと、挑戦していってもらえたらと思います。

(どれにしようかなー)

型に入れたプラスチックが冷めて固まったら、穴をあけて、金具をつけて完成です。うれしそうです。
 
 

いよいよオリジナルペン作りです。
ペン軸を普通のボールペンから取り出してもらいます。自分でやるから楽しいです。ボールペンの中身ってこんなふうになってるのかー、バネがでてきたーと面白がります。
 
(おー、でてきた)

プラスチックをやわらかくし、ペン軸にまきつけます。試行錯誤しながら作っていきます。
「こんな形になったー」「あれ……」「まきつかないー」「あちっ」「なんかできてきたー!」とたくさんの気持ちを味わいます。こちらは、見守り、お子さんの感情をそのまま受け入れます。
 
 

お湯がこぼれたら、自分でふいてくれています。

自分の好きなように作っていくのを楽しみます。だんだんできあがっていくのをじんわり味わいます。
 
 
 

そして完成です。黒と赤のボールペンを作りました。
思い思いのオリジナルペンができあがりました。
 
 
 
 

自分で作ったペンで書いてみたり、さっそく自分のふでばこに入れてみたり、自分で作った喜びを感じているようでした。

(書けたー、いいのできたー、うれしいー)

とりあえずやってみたらできた。達成感。自分の作ったものに愛おしさを感じる。「自分はこれが好きだ」と感じられるものを持つ喜びを知る。自分にとっての大切なものを感じることで他の人にとっての大切なものを尊重できる感覚を感じてもらえたらと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

三宅恵里香