2月15日(日)ホーキング日曜日クラス

こんにちは。瀧口です。

2月15日(日)のホーキング(小6~中3)日曜日クラスの報告をいたします。

テーマは「ガラス細工に挑戦!」です。

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すぐにコツをつかむ子と、そうでない子の差がはげしかったです。

コツをすぐにつかむ子は、結局はいろんな経験、場数を踏んだ数が多い子です。

コツをつかむのが遅い子は、(絶対とは言いませんが)逃げ癖のある子に多いようです。経験を避けようとする。

失敗するかもしれないから、うまくできないかもしれないから、できればやりたくない。と人任せにしがちな子。

 

まあ必ずしもではありませんし、得手不得手、生来のものもありますので絶対ではないのですが、それに関連したお話をします。

 

自分はどうせ不器用だから? だからこそ、不器用だからこそ、経験が大切なんです。

初めての事でも、同じことを5回もすれば、まったく初めてのときよりも上達します。

 

「できるようになったら面白そうだな。だから今はまだヘタかもしれないけれど、これも経験だからやってみよう。やってるうちにうまくなるさ。」

と思うか、

「できるようになったら面白そうだな。でもどうせ自分は下手だから、やらないでおこう。練習とかめんどくさいし。」

と思うか。

 

この思考の違いで、人生の質が豊かになるかどうか変わってきます。

 

では、この思考の違いはどこから生まれるかと言うと……。

突き詰めると、『世界への信頼』と『自分自信への信頼』があるかないかです。

この世は、楽しい。世界は自分を受け入れてくれる。と信じることができていること。

自分は、大丈夫。と信じることができていること。

 

その信頼は、ではどうやったら得られるかと言うと。

結局は、日々の、周囲からの声掛け、評価によって決まります。

 

行動の結果ばかりを評価されている子は、人の顔色を見て、行動します。いい結果が生み出せる自信のあるものについては行動できますが、いい結果が生み出せないかもしれないこと(例えば初めてのこと)に対しては、取り組むことを避けようとします。

ダメ出しばかりをされる子も同様です。

 

結果ではなく、その子の努力を認めてください。

悪いところへの声掛けばかりでなく、良いところへの声掛けこそ、たくさんしてください。

 

例えば、お子さんが玄関で靴をぬぎちらかしたとき。

親御さんは「靴はそろえなさいよ。もう」と言ったとします。

そしてお子さんが、言われたとおり靴をそろえたとします。親御さんはそれを見てうなずいて、さて、お家の中へ。

 

これ、ダメな関わりとは言いませんが、自己肯定感を得るにはあまり良い関わり方ではありません。

 

お子さんが玄関で靴をぬぎ散らかしたとき、

親御さんは「靴は、そろえてね」と言えば良いです。「もう」とかは入れない方が良いです。お子さんに対する非難の言葉はいりません。

私、いらいらしてるんです。あんた、何やってんの。というメッセージは、お子さんにしなくて大丈夫です。淡々と、してほしいことを言えば良いです。「もう」とか入れると、お子さんの自己評価が下がります。(まあイライラしてつい言っちゃうことはあっても良いと思いますが。人間だもの。)

 

で、お子さんが、言われたとおり靴をそろえたとします。

親御さんはそこで、「そうそう。」と言ってください。

そうそうの発音が文字では表現がむずかしいですが、肯定的な「そうそうー」です。

「そうそう。ちゃんとそろえられたね。」とか「そうそう。ありがとう」とかだとなお良いです。

 

お子さんが望ましい行動をとったとき、それを当然のこととして何も言わない親御さんが多いのですが、それはあまりよくありません。

お子さんが望ましい行動をとったとき、それを、すかさず認める声掛けをしてやると、良いです。

 

褒めなくて良いです。「ちゃんとそろえたね」と、行動を、行動のまま言語化するだけで良いです。

あなたは正しいことをしたよ、という承認のメッセージを送れば良いです。

それによってお子さんは、これで良いんだ。自分は大丈夫なんだ。という自信を得ます。

自己肯定感がアップします。

 

望ましくないこと(悪いこと)をしたときのダメ出しだけをされて、望ましいこと(良いこと)をしたときの承認をされていないと、

いつも、「これで大丈夫なのかな」とびくびくする人に育ちます。

 

何かの折に、たまたま気まぐれでも、お子さんが偶然した望ましいこと(良いこと)でも良いので、そこでさっと承認してやると、お子さんはもっと認められたくて、その良いことを今後も続ける気になります。

 

親御さんご自身に置き換えるためあえて例を出します。

お手持ちのスマートフォン。この操作法です。

最初、とまどいましたよね。どこを押したらいいのコレ? どうやったらこの画面閉じられるの?

でも、時間が経つと、自分がしたいことを操作できるようになってますよね。

このとき、スマートフォンに、ダメ出しってされてないですよね。何か間違ったボタンを押しても、「なにやってんのアンタ!」ってスマートフォンに怒られたりしませんでしたよね。

正しいボタンを押したときだけ、正しく動作する。それだけで、私たちは、正しく行動できるようになりますよね。

ダメ出しは、よほどの場合を除いて、必要ないんです。

もし、間違ったボタンを押すたびにスマートフォンが「何やってんのアンタ!」と言って来たら、むかつきますよね。黙ってろと。私も間違えたくて間違ってるんじゃないわいと。かえって反発します。お子さんであればこう思います。「ぼく(私)って、やっぱりダメなんだ。」

正しい行動をしたときだけ、認めてやれば、それで良いんです。気分よく進むことができたら良いんです。まちがったことをしたときは、何か危険があればダメ出ししてやればよいですが、危険がないのであれば、気にせずほっておいてやるか、「それはこうしてね」と淡々と伝えてくれれば良いんです。

 

補足:「ダメ出し」と書くと、いや、私はダメ出しをしているわけではないですよ。正しい行動ができるようになるための指摘をしているのですよ。という『わたしはダメ出しはしていません』という気になるかもしれませんが、それを、それこそを、「ダメ出し」と言います。
あなたの行動は間違ってますよ。正しい方向はこちらですよ。と示すことが、ダメ出しです。正しい指摘、アドバイスは、善意であろうと、受け手にとっては、ダメ出しなのです。
(なので、今のこのブログも、ダメ出しです。なので、淡々と書いています。)

ダメ出しがダメなのではないのです。ダメ出しばかりなのが、ダメなのです。
ダメ出しをする10倍くらい、「認める」声掛けが、必要なのです。

 

まとめますと。

 

お子さんに対して、親御さんは

「口出ししない勇気」と「認める勇気」を持ってください。

 

長くなりました。真剣にお読みくださり、ありがとうございます。
ではでは。

ガリレオサイエンス教室 瀧口幹浩