2018年化石発掘日帰り 報告

こんにちは。瀧口です。
8月7日(火)の化石発掘体験ツアー ~ 2000万年前の地球探検隊 ~ の報告をいたします!

京都駅に集合して、バスで岐阜県瑞浪市(みずなみし)へ移動しました。


バスレク中。


現地について、昼食です。気温は34度。これからの発掘に向け体力温存ということで、バス内でお弁当をいただきました。


そしていざ、発掘です。こんな河原で掘ります。


あるかなー。


あたりをつけて、掘ります。


ありました!


きれいにとれました。


休憩を取りながら作業します。濡れタオルも首に巻いてもらいました。これが意外と長時間涼しいんです。


みんなたくさん掘れました。1時間40分ほどで、撤収です。
こういうのって、やりだすとはまるので名残惜しそうでした。遠くまで来ましたしねー。

化石博物館へ移動します。


入り口に洞窟があります。戦時中に掘った防空壕です。ちょっと見学しました。


展示物の見学をします。


ここでのメインは自分の発掘した化石の名前を調べることです。


似た化石が展示されていないかを探します。


これかな?
貝の化石が多く、ついで葉っぱや木の枝となります。たまに松ぼっくり。
貝と言ってもエゾハマグリ、ウソシジミ、マテガイ、オオキララガイ、ホタテガイなどなどさまざまです。その中で自分の化石は何なのか、注意深く見ます。
どこに展示されているかは分かりません。広くはない博物館ですが、ぼーっと手当たり次第に見てもわかりません。キリがありません。
すると、展示されているものの分類や配置に頭を使うようになります。こっちはサメの歯がたくさん展示されている。ここはこういう貝のゾーンで、こっちは木の葉のゾーン。自分が持っているのは表面にしましまの模様がある貝だからこれかな? こっちかな? という風に。
そうして同じものを見つけて、名前が分かります。すると普段はなんとなくさらっと見ていた展示品の言っている意味が分かってきます。あ、これは、机上の空論ではなくて、遠い国、遠い世界の話ではなくて、本当に、現実にあるものを展示しているんだと。さっき自分が掘ったようにして得られたものが展示されているんだと。自分が触れられる世界なんだと。

博物館に陳列されているものも、教科書に載っているものも、あらゆるものごとは自分の世界とつながっていることが分かってきます。


最後に自分の掘った化石をスケッチして、特徴を書くまとめをします。よりよく見ます。

「何のために勉強するの?」子供のころによく考えた疑問です。
算数や国語は生活に必須なのは分かるのですが、俳句とか各地の名産品を暗記とかよく分かりませんでした。
でも本当は、すべては自分の世界とつながっていたのですよね。

今の私ならこう答えます。「おもしろおかしく人生を生きられるようにするためだよ。」

『化石』なんて本や博物館の中の、異世界の遠いものと思っていたものが実は自分の世界とつながっていた。その実感と感動が「物事を知り、考え、自分のものにしていくことは、世界を広げ1度しかない人生を充実した楽しいものにすることにつながる。」そう感じられるようになる一歩となればいいなぁと思います。

生きるために生きるのではなく、楽しむために生きる。

毎日仕事が辛い。ではなく、仕事を楽しむために今日自分は何ができるだろうと考える。環境がそうでないならば、自分がどんな行動をすれば環境を変えられるだろうと考えて行動できる。

自分の人生の主人公は自分です。
自分の行動によって世界は変えられる。そう信じられる大人に成長することを願って活動しています。

また来年もお待ちしております。

 ガリレオサイエンス教室 瀧口幹浩