2018年化石発掘宿泊 報告

こんにちは。瀧口です。
7月30日(月)~31日(火)の化石発掘宿泊
『 本格!化石発掘ツアー ~恐竜の牙を探せ!~ 』
の報告をいたします!

【1日目】
京都駅八条口に集合して、貸切バスで一路福井へ!

バス内はレクリエーションなどしました。

福井県恐竜博物館です。

ティラノサウルスが迎えてくれます。
前来たとき、これが壊れててすごく残念だったのですが復活させてくれていたようです。
近くで見るとえらい迫力です。


外でお昼を食べる予定でしたが、やはり暑いのでバス内で食べました。

まずは博物館見学です。

見上げるような大きさの恐竜です。
実際に地球でこんなのが歩いてたんですよね。


足跡だけでも大きいです。


わりと当たり前みたいに展示されてますけど、これ1体1体すごいんですよね。


こういう、実物大の場所に身を置くことで、感覚として理解していくのでしょうね。


がおーってしてから


博物館のバスに乗って、発掘現場へ向かいました。
今回は「調査」「発掘」「研究」をしている人たちのお手伝いです。

「今年も来られたのですね」と添乗員さんに言われました。実はこの博物館の発掘ツアーは、5年前まで無かったものです。私はそれ以前(十数年前)に、福井県の観光課の方や博物館の方たちに『現場で発掘したいんです!』『現場そのものは無理でも、その場所のそばで、その現場の岩でしたいんです!』『せめて実際の恐竜が発掘された現場の見学だけでも』と交渉したことがあります。毎年。

当時は現場近くでの発掘はできませんでした(断られ続けた)ので、博物館の人に恐竜についての解説をしていただいたり、館内のバックヤード見学を組んでもらったり、研究発表会をしたり、と工夫して野外実習をしていました。7年ほど前にまた今年もお願いしますとお電話をかけたときに「発掘現場の近くに野外博物館を建て、現場の岩を使って発掘できることになりました」と言われました。もちろん安全面や採算面、環境保全の観点などさまざまなものを検討してえらい人たちがGOを出したのでしょうけれど、「ずっと言っていた私の意見が福井県を動かした」と一人悦に入っています。ということで、以来、というかもっと前からですが常連さんです。現場での調査員さんたちの様子を見て、あ、この人えらくなったんだなぁとか勝手に感慨深くなってます。


実際の発掘現場です。本当にそこで、日本の恐竜の第一線の発掘作業をしています。


見学します。その貴重さはまだわからないかもしれないけれど。
化石や恐竜が好きで、太古の昔を探ることに魅力を感じ、それを仕事にした人たちの働く姿も見てもらいました。


野外博物館にも展示があり、施設の方に解説をしていただきます。


いよいよ発掘です。


宝探しみたいです。現実ですので、おまけしてくれたりとかありません。


さて、発掘後は宿舎である奥越青少年自然の家に移動しました。
ここでは、自分のことは自分でやります。


食事の配膳や


片付けも自分たちで。


机を拭いたり。

しつけは、ご家庭だけではなく、学校やこういった場でもするから効果があります。
特にうちはきびしい方ですので、よろしければご利用ください。

ビシバシ言うのではなく、やさしく、断固として言います。


お風呂に入って、ふとん敷き(またはベッドメイク)も。


このお子さんは、私が声を掛ける前にトイレのスリッパをそろえてくれていました。

別件ですが、スリッパについては、実習が始まる前に送ったお手紙でそろえるように伝えていましたし、今回全体でも伝えたのになんでこんなにそろってないのかな? と逆に不思議に思っていました。全体集合の部屋のスリッパはかなりちゃんとそろっているのに、トイレだけなんでこんなに汚いの? と。
この後時間が経ってわかったのですが、どうも同じ階に泊っている別の団体さんが使用した後がこの状態だったようです。

初めて聞く名前の団体さんでしたが「もしあの団体のイベントがうちの近くであっても、わが子を預けるのはやめよう。」と思いました。(逆に、指導者の方が気持ちよく挨拶してくれる団体さんも別の階にいらっしゃって、そちらには好感を持ちました。ウチでできないイベントをやっているときは、利用しようかな、と思いました。)

スリッパをそろえないということは、場を汚すということです。人を不快にする行動です。
人を不快にする人は、嫌われていきます。
スリッパをそろえない程度では自分が嫌われることにほぼ気づかれませんが、好印象は持たれません。悪い印象にしかなりません。
人に嫌われると、行動が制限されていきます。協力してもらえなくなり、好きなことをしにくくなります。人生を自分らしく豊かに生きる上で妨げになります。目に見えないくらい微妙にゆっくり、しかし確率的に確実に、不幸につながっていきます。

そろえることは面倒くさいですが周りの人にも自分自身にも好印象を与えることになり、すべてにプラスに働きます。だからスリッパはそろえた方が良いのです。
それを知った上でもなおそろえないという選択もアリですが、もちろんお子さんは、そこまで考えていません。

だから大人が伝えてあげないといけません。

その指導をしない団体に、私は大切なわが子を預けることはできません。

スリッパをそろえるとか、挨拶をするとか、一見なんでもないように見えることが、人の幸不幸を決めます。
時間を守るとか、ちょっとした気づかいをするとか、そんなものです。知識ではありません。(無くはないですが、割合は非常に小さいです。)普段は洗濯物を干すのは奥さんがやっているけれど、疲れているようだし旦那さんがやる、とかそんな気づかいです。そこで奥さんが「この干し方だとシワになる! 勝手にしないで!」とか言い出さずに、まずその行動をとった旦那さんの心づかいに感謝して受け入れてから、洗濯物を干すときはこうして欲しいという要望を伝える、など。人を思いやる気持ちです。

そのスリッパをそろえなかった団体のお子さんたちも、まさか自分の行動が、
スリッパをそろえない
→団体が嫌われる(実際に私の選択肢からは外れました)
→団体に入ってくれる人が減る
→団体の経営が悪化する
→良いイベントが実施されなくなる(ここで自分に損害が返ってくる)
→ますます経営が悪化する
→自分の所属する団体がつぶれる。自分の大好きな人が不幸になる。
→自分の居場所が1つ消える。
ことにつながるとは想像もしていないと思います。
ですが、現実に、つながっているのです。見えにくいだけで、確実に。

別件終わります。


おやすみなさい。
そういえば、お風呂に入るときは手ぬぐいを用意してね、出るときは身体を拭いてから出てね、というのも手慣れているお子さんもいらっしゃれば、初めてやっている感じのお子さんもいらっしゃれば、そもそも忘れているお子さんもいらっしゃいました。でも指導すれば、お子さんはちゃんとやってくれていました。意味を説明すれば理解しますし「人のためになりたい」という想いが根底にあるので。もちろんご家庭だけでは苦労されると思いますので、こういう場を利用していただければ。

【2日目】


おはようございます。


毛布をたたんだり、シーツを返したり。


そうじをしたり。


この状態で出ます。


スリッパもほぼそろってますね。(私、宿舎で最初の1回しか言いませんでしたが、みんな気を付けていました。)


配膳して


いただきます。


そしてバスで「石川県白山恐竜パーク白峰」へ!


館内見学です。


発掘です。


昨日よりも大きめの石が多いです。


鑑定していただいたり。


お昼を食べて


ちょっと遊んで


帰りました。

大人よりもお子さんの方が恐竜に詳しかったりします。
自分の興味あるものに、トコトン触れられる2日間にいたしました。

2日目の方がいい笑顔なんですよね。

今回おそらく、興味はないけど親御さんに言われて来てみた、というお子さんもいらっしゃったかと思います。それでも良いのです。まだ知らないけど興味がでることもありますから。

人生で大事なのは、知識ではなく「やりたい! と思える心」です。
知識や手段は、あとからいくらでも習得したり、手を借りたりすることができます。

やらされているものよりも、自分からやっているものは10倍以上、習得効率や達成率に差が出ます。

「○○したい!」という心からあふれる思いがあれば、知識だろうと問題解決能力だろうとコミュニケーション能力だろうと資金だろうと人脈だろうと、そんなものはどうにでもなるのです。行動することで障害に気付きますので、必要であればそのときに身につけます。(本人は意識すらせずにそれをします。)もちろんさまざまな知識や能力はあらかじめ身につけておいた方がよいですし日々磨きますが、しかしそれを会得するために犠牲にしては本末転倒なのが「○○したい!」と思える情動の部分です。これおもしろそうだな、もっとよく見てみたいな、さわってみたいなと思ってるところに「早くしなさい!」と言われると確実に失われるものです。
そうは言っても現実的に時間がないときもあります。大切なのは基本的にはお子さんのペースが第一で、大人はそのサポーターであることを心に留めるということです。

じっくり、トコトン、自分の心のままに。

「世界っておもしろい!」「生きるって楽しい!」そんな心からの経験が「みんなで幸せに生きたい!」という情動につながります。

お子さんが人生を自分らしく豊かに生きられるように。

ガリレオサイエンス教室では、素の自分でいられて、心が自然と動く場を提供いたします。
今後とも、よろしくお願いいたします。

ガリレオサイエンス教室 代表 瀧口幹浩