こんにちは。瀧口です。
12月6日(土)のガリレオ(小2〜小3)土曜日午前クラスの報告をいたします。
テーマは「電気ですてきなクリスマス」です。
豆電球でランタンを作っています。
かんたんにできます。かんたんにできるということを知るのも大切です。
かんたんと言っても1時間くらいかかってますが。
自分の知識で、ランタンが作れるというのは自信になります。
今回、私がこだわったのは(というか低学年の授業で私がこだわっているのは)、「想像できる素材を使うこと」です。
ペットボトル、電池、豆電球、ソケット、電池ボックス、発泡スチロール、マッキー、セロハンテープ、ポリラップフィルム(サランラップなど) しか使っていません。
じつは、100円ショップで7色に変わる小さな電球が売っていたので、それを使うかどうか検討しました。
でも、使うのはやめました。
なぜならば、どうして7色に変わるのかの理屈が、お子さんたちに想像しにくいからです。
電球の中にじつは3種類のLEDチップが入っていてそれぞれの電圧をコントロールすることによって……というのは早すぎます。
きれいかもしれませんが。幻想的かもしれませんが、たぶん、自分とは遠い、よくわからない工場で作られたもの、と思ってしまいます。
そうではなくて、自分のものにしてほしい。自分の作品にしてほしい。自分で作ったんだよこれ、と自信を持って言えるようになってほしい。
小2小3の今は、豆電球。
豆電球に電気を流すと、豆電球の中にあるぐるぐるしたはりがね(フィラメント)が熱くなって光る。
これなら、小2の子でも理解できます。
どうして熱くなるの?
ぐるぐるしたところは電気が通りにくくなってて、通りにくいところに無理やり電気を流すから、摩擦で熱くなるんだ。みんなもせまいところをむりやり通ったら、壁とかにこすれて熱くなるでしょ?
これなら想像できます。自分のものにできます。近く感じることができます。
(正確に言うと自由電子が金属中の陽イオンにぶつかって振動することによる熱。ジュール熱と言います)
だから、豆電球で工作することにこだわっています。
豆電球とペットボトルで作ったランタン(しかもけっこう綺麗)は、どこからどう見ても「自分で作ったもの」になるから。
あまり次々と実験を詰め込むのではなく、シンプルな素材で、充分な時間をかけて、お子さんが考えて納得できるような授業を、心がけています。