こんにちは。瀧口です。
昨日までの1泊2日で行ってきました野外実習「漁師さんと行く漁業体験 ~本物の命に触れ、感じる~ 」の実施報告をいたします。
とりあえず、やって良かったです。
企画から交渉から準備から大変でしたが、いいものができました。
【1日目】
バスに乗って福井へ。
バスレクなどしつつ現地へ。
まずは地引き網漁を体験しに、敦賀市にある松原海岸へ行きました。
着く直前は小雨が降っていました。
よいせ!
300mくらいある網をひっぱりました。
獲れてるかな?
うーん。期待ほどではない。
大きめのマダイ(真鯛)がいました。プラスチックも獲れました。
鯛が獲れて良かった。(大人の心の声)
海に網を入れて引く。
これだけで魚が獲れることを学びました。
世の中あまりかんたんにうまくはいかないことも学びました。
バーベキュー会場で、お昼をいただきます。
先ほど獲った鯛であら汁を作っていただきました。
鯛も含めて他のお魚も、から揚げにして食べました。新鮮でおいしかったです。
少し時間に余裕があったので、浜辺で遊びました。
暑いけど、元気です。
濡れる予定では無かったクツを濡らしてしまった子、多数。(笑)
そして、若狭町にある「海浜自然センター」というところに見学に行きました。
磯の生き物ふれあいコーナー。
ドクターフィッシュ。
宿泊は、同じく若狭町にある「三方青年の家」です。
館の方に施設の利用方法を聞きました。「自分のことは、自分でやる。」
食事の配膳をしたり。
いただきます。
掃除をしたり。
お風呂に入って、1日目のまとめをして、休みました。
【2日目】
朝3:15に起床しました。
まだ寝てますが。
シーツとまくらカバーを洗いカゴに返却。
暗い中、バスへ。運転手さんがお疲れさまです。
港に着きました。この船に乗ります。
カメラでは空が少し明るく見えますが、実際はまだ暗いです。
4:30に出港です。そのとき、港じゅうに鳴り響くサイレンがなりました。
出港を知らせるものなのでしょう。でも、不安になるような音でした。
きっと、船出はいつでも危険と隣り合わせで。だから毎日のことでも、気持ちがゆるまぬように警戒を思い出させる音。港で待つ人にとっては、いつも祈るようなものがあるのだろうなと感じさせました。
味見用に、その場でさばいてくださいました。
あまくてコリッと弾力のある、おいしいタイとサワラでした。
刺身はみんな気に入ったようで、なにげに結構食べていました。
港に帰ったあと、荷揚げと仕分けの作業の見学をしました。
クレーンで魚を釣り上げて大きな箱に移し替えています。
漁師さんたちは、出港からずっと阿吽(あうん)の呼吸で仕事をやっていました。あまりしゃべらないのに、お互い意思疎通して役割分担して進んでいるのです。共同体というか、大きな生き物みたいでした。
宿舎にもどり、朝ごはんです。
宿舎の野外炊さん所に漁師さんにお越しいただき、干物作りの指導をしていただきました。
塩をまんべんなく振ったあとは、30分ほど置きます。
これで夏場で5時間ほど乾かせば、干物の完成です。
そして館内の掃除をして、昼食。
記念に集合写真。魚がぴちぴち跳ねる姿を表現しました。
最後に、1日目に行った海浜自然センターで「磯の生き物観察」をしました。
職員さんによる観察する上での注意の説明。
海浜自然センターの裏手の海岸で観察です。
わりとガチなやつです。
見つかった生き物を、センターの人が解説してくれました。ウニとか生で動いてるところなかなか見ませんものね。
シャワーを浴びて着替えて、干物を回収して帰ります。
干物が予想外に乾いていなかったので、氷の入った発泡スチロールに入れて移動しました。
もしまだ食べていなければお早めにどうぞ。
帰りは湖西道路が混んでいて、18:15到着予定のところ、19:00に到着しました。
ご迷惑をおかけしました。
という感じの2日間でした。
魚を捕まえて食べたり。漁の現場を見たり。自分でさばいたり。
そういう経験を通じて、普段食べているものがどこから来ているのか。どうやってやってきているのか。生き物を食べているけれど、私たち人間と、その普段食べている生き物とは何がちがうのか。料理は普段の生活ではお子さんはしないけれど、生き物の命をいただくことは、日常の身近なものである。料理も、やってみれば意外とできるし楽しいものだ。姿はちがえど、生き物はみんな、生きている。私たちと同じ命を持って、生きている。
そんなことを知り、実感して欲しいなと思いこの野外実習を企画しました。
大人が気合を入れて企画しても、お子さんはそんなことは気にせずただ「おー」っと参加するのでどこまで伝わってるのかと不安にはなります。ただこれは、言葉で伝えても伝わらないもの。「感じないと分からないもの」です。今回お子さんがそれぞれに感じた経験が、大人になるまでも、大人になってからも、生きてくるものだと確信しています。
優しく、強い人になるように。
以上です。長くお付き合いくださり、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
ガリレオサイエンス教室 瀧口幹浩